バット、アル-フトゥム、アル-アインの古代遺跡群
Archaeological Sites of Bat, Al-Khutm and Al-Ayn
所在国:オマーン国
世界遺産登録:1988年
世界遺産の種類:文化遺産
バット、アル-フトゥム、アル-アインの古代遺跡群とは、オマーン北部に位置するアフダル山地に点在している、青銅器時代の集落跡のことです。銅の産出で栄えた紀元前2500年頃に、謎の民族のマガン国のものと推測されていますが、詳細は今のところ不明です。塔や住居など、建造物の多くは、ほとんど加工が施されていない扁平な石を積み上げただけのものです。バット、アル-フトゥム、アル-アインの古代遺跡群のあるアル・ダヒラ地方 一帯には様々な形態の墓が残っており、当時の埋葬習慣を伝える大変貴重な史料になっています。バット、アル・フトゥム、アル・アインの各村の考古遺跡は世界遺産に登録されています。実際に足を運んでみますと、バット遺跡はフェンスで囲われていて、入り口は南京錠で閉ざされています。入り口に立つ看板には、「考古学的に重要なため、石ころ一つ持ち帰ってはならない!」というようなことがしっかりと書かれています。遺跡の建造物は、中には大きな石積みもありますが、多くは、小さいか、あるいは崩れてしまって小さくなっているものが多いです。バット遺跡はとにかく広大です。炎天下、一日で全部回るのは不可能だと思います。