タムガリの考古的景観にある岩絵群
Petroglyphs within the Archaeological Landscape of Tamgaly
所在国:カザフスタン共和国
世界遺産登録:2004年
世界遺産の種類:文化遺産
タムガリの考古的景観にある岩絵群とは、カザフスタン共和国のタムガリ峡谷の周辺にある、約5000点もの岩絵彫刻(岩線刻画あるいは岩絵文字とも言われる)のことです。紀元前1500年ころ〜20世紀初頭にかけて、居住地や墓地であった場所にまとまって描かれたとされるこのタムガリの考古的景観にある岩絵群は、牧畜民をはじめ当時の人々の暮らしぶりや信仰・儀礼などが表現されていると言われています。また、多数の祭壇のようなものや、大量の古代墳墓も見つかっていることから、岩絵文字も何か宗教的な意味合いを持つものではないかと推測されています。世界遺産には、他にも岩絵群が登録されています。登録されている岩絵は、他にノルウェーのアルタ岩絵群・スウェーデンのターヌムの岩絵・イタリアのヴァルカモニカの岩絵群・メキシコのサンフランシスコ山地の岩絵等があります。